打撃も米国人好み ベイ筒香に数々の“メジャー向き”要因
■関西人気質もプラスに
ある球界OBは、「これまで野手では松井稼、福留、西岡ら何人もメジャーで失敗しているが、彼らはみな、統一球導入以前の『飛ぶボール』で結果を残した選手。飛ばないボールに苦心した今の選手は飛ばす技術は上がっている。筒香もしかりです」と言う。
メジャーに詳しいスポーツライターは、「生まれ育った環境も追い風になる」と、こう語る。
「筒香は和歌山出身。関西人ならではというか、素朴であっけらかんとしていて、なおかつ、選手同士での食事の際に、何時間も野球談議をするような熱さも内に秘めている。昨年、一昨年とオフにドミニカ共和国のウインターリーグに武者修行に出かけ、このオフは山ごもりして打撃フォームを一からつくり直すというから、反骨心、ハングリー精神は旺盛です。過去、メジャーで成功した選手は、野茂、黒田、吉井、伊良部、上原ら関西出身者が多い。愛知出身のイチローがメジャーで大成功しているように、決して他の地域がダメというわけではないが、文化や慣習が違う国でやっていくには、こうした関西人気質がプラスに働くのかもしれません」
来春WBCでは大勢のメジャースカウトが一挙手一投足を追う。ハマの大砲が「4年20億円」を超える価値を示す可能性は十分にある。