原口元気の「今」 ハリルJの救世主に何が起きているのか
原口自身、そんな高みに到達するチャンスを虎視眈々と狙っている。
2014年5月にヘルタに移籍した後、筑波大学の谷川聡准教授について肉体改造に取り組み、走る、止まる――といった基本的な部分の改善にも努めた。地道な努力と意識の高さが、代表でのブレークにつながった。
日本国内では「新世代のスター」扱いされ、評価も急上昇している。
しかし、原口本人は「今は正直、日本代表のことはいい。別物だし、ここ(ヘルタ)で結果を出さない限り、俺の目指すところにはたどり着けないんで」と言い切る。
「自分が一番大切にしてるのは、チームの監督と代表監督がどう評価してくれているか? それから自分自身の達成感。この3つが大切なんで、それ以外の周りからの評価は、ポジティブなものにもネガティブなものにも影響を受けないようにしている」と語り、クラブでの苦境打開を最優先課題と位置付けている。
そのためにも「今季リーグ無得点」という壁を越えることが先決だ。