イ・ボミも心配? 少女像で気になるスポーツの日韓関係
日本と韓国との関係はこれまでも決して良好とは言えなかった。スポーツにおける日韓対決では韓国選手はいつも以上に闘志をむき出しにし、それこそ死に物狂いで日本選手に向かってくる。ここにきて再燃した慰安婦問題で両国関係が悪化すれば、女子プロだけでなく、日本を主戦場として大金を稼ぐ韓国選手は、昨年までと同じというわけにはいかないだろう。
韓国情勢に詳しいジャーナリストの太刀川正樹氏はこう言う。
「韓国では戦争を知っている高齢者だけでなく、若い人も歴史に敏感です。日本と韓国に関する問題は、慰安婦、歴史教科書、竹島について自分なりの意見を持っている。朴槿恵政権退陣に関する国民行動を見てもわかるように若い人は政治意識も高い。今回の慰安婦問題は簡単には収束しないでしょうから、例えば今季から日本ツアーに初参戦する韓国の女子プロゴルファーなどは特に、両国の関係について心配しているかもしれません」
■感情的な人たちが過激行動を起こすかも
プロ野球やJリーグにも韓国の助っ人はいるが、女子プロゴルフは韓国選手の独壇場だ。2年連続賞金女王のイ・ボミ(28)は日本ツアーで通算20勝を挙げ、約7億3000万円以上の賞金を稼いでいる。同22勝のアン・ソンジュ(29)も約8億円、先輩プロの李知姫(37=21勝)や全美貞(34=24勝)も、それぞれ10億円前後を手にしている。彼女たちは、たとえ日本という国が大嫌いでも、これまで同様、試合会場で笑顔を振りまきファンサービスに努めるし、地震などの大災害が発生すれば、日本で稼いだ金で寄付もする。しかし、前出の太刀川氏はこう続ける。