由伸監督も配慮 G山口俊キャンプ二軍発進に“反面教師”
DeNAから巨人にFA加入した山口俊(29)。昨季終盤に発症した右肩痛の影響でキャンプは二軍スタートが決まっている。これは球団の「親心」ともっぱらだ。さるチーム関係者がこう言う。
「FA1年目はどうしても飛ばしてしまう傾向がある。今年はベテランであろうと特別扱いしないと高橋由伸監督が号令をかけていて、一軍スタートなら、若手と同じフルメニューをこなす必要がある。杉内同様『故障明けだから自分のペースで調整していいよ』という球団と監督の気配りです」
配慮にはもちろんワケがある。最近では巨人4年目を迎える大竹寛(33)だ。広島で4度の2ケタ勝利の実績を引っさげて3年総額5億円で入団した。FA移籍時の年齢や実績、右肩に故障歴があることなど、山口俊と類似点は多い。その大竹が移籍1年目の春季キャンプは一軍スタート。広島時代は「スロースターター」を自負していたが、序盤から連日ブルペン入り。そして、こう話していた。
「(10年に)故障して3年が経って肩の状態がいいのはあります。巨人は投手陣の層が厚い? そうですね。FAで入ってもウカウカしていられません。焦りもあります。ただ、巨人1年目とはいえ、故障歴のある肩の状態だけは注意して、今できることをやっていきたいと思っています。クールが進むにつれて、みんなより遅れるかもしれません」