契約延長と故障リスク…マー君の今季はジレンマ登板続く

公開日: 更新日:

 レイズとの開幕戦に登板したものの、2回3分の2を8安打7失点でKOされ、黒星スタートとなった田中将大(28)は7年契約の4年目を迎えた今オフ、ヤンキースとの契約を破棄してFAになる権利をもっている。

 とはいえ、昨年までの田中に、年平均25億円近い年俸を超すカネを払おうという球団があるとは思えない。過去3年間の登板回数はいずれも200イニングに満たず、メジャー球団のエースとしては物足りない。中4日登板の成績はいまひとつで、間隔をあけた方がよいという起用法の注文もつく。メジャー1年目の右肘靱帯部分断裂が完治していないのが最大の懸案事項で、いわば爆弾を抱えながら投げ続けているようなものなのだ。

 ニューヨークメディアの中には、「田中はさっさとトレードに出すのが得策」という根強い論調がある。見返りに他球団の若手有望株を獲得、浮いた資金でオフに計算できる先発を取るか、いったん放出した田中をこれまで以下の年俸で買い戻せばよいというのだ。

 田中に年平均25億円超の価値があれば当然、ヤンキースがさっさと引き留めるはず。現時点で何らかのアクションがないという事実が、何より田中の置かれた状況を物語っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる