2年ぶりHRにリードも冴え ベイ嶺井「正捕手」昇格見えた
「まぐれです」
謙虚なコメントからも性格が分かる。
25日、ヤクルト戦で今季初本塁打を放ったDeNAの嶺井博希(26)。2年ぶりのアーチにも浮かれることなく「(先発の)今永を援護できてうれしい。守備も頑張ります」と控えめに話した。
この日はスタメンでマスクをかぶったが、いつもは「2番手」捕手。正捕手には勝負強い戸柱が座り、嶺井の出場試合数はここまで「15」にとどまっている。
「戸柱は外国人投手や(自分より)年上の投手にも意見を言ったり、指摘もする。投手をコントロールすることができるので、その積極性が光山バッテリーコーチから買われている。嶺井は性格的に少し優しすぎる部分があるので、司令塔としては物足りなさを感じることもあるようです」(DeNA関係者)
一方でこんな声もある。「嶺井は戸柱と全く違うリード理論を持つ。打者としても左投手相手には貴重な戦力」と、ラミレス監督からの評価は悪くない。この日はそのリードが冴え、先発した今永昇太(23)の完封勝利に貢献。相手左腕の「石川討ち」にも成功した。
独特のハスキーボイスは、チームメートから「何を言っているか、よく聞こえない」とからかわれ、イジられキャラとしても定着している。この日の活躍にラミレス監督からは「(今永と嶺井は)いいコンビ。嶺井はもともと打撃がいい選手」と褒められた。1番手「昇格」も夢じゃない。