金本辞任もあるぞ 阪神2位維持で幹部に“勝利優先”の邪念
「話が違うやろ!」
金本監督はそう思っているのではないか。
2位阪神は6月末までの8連敗で首位広島には7ゲームもの大差をつけられているが、ペナントはまだ折り返し地点。逆転は十分に可能だ。1日に契約合意が発表されたジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ3A)の獲得も、12年ぶりの優勝に向けて打線を強化するのが狙いだが、この時期の助っ人取りに最も積極的だったのは球団オーナーだというのだ。
2008年6月に就任した坂井信也オーナー(69)は優勝の味をまだ知らない。08年の阪神といえば、一時は巨人に13ゲーム差をつけて優勝が確実視されながら、終盤の失速で大逆転負けを食らい、岡田監督(当時)は引責辞任。優勝記念グッズなども大量処分されるなど、思わぬ結末に坂井オーナーはじだんだを踏んで悔しがったという。
金本監督2年目の今季、チームは序盤から好調で5月6日の広島戦で9点差を逆転し首位に立つと、5月中旬には貯金を12まで増やした。
5月28日にDeNAに負けて首位から転落するも、今も2位をキープしている。