疲労懸念もなんの 菅野は「中4日」が巨人に吉と橋本清氏
投手の肩は消耗品、を持論にする元横浜監督の権藤博氏ですら、「100球前後の球数を守るというのを絶対条件にすれば、中4日での先発はなにも問題ない。今の中5日、中6日のローテーションはちょっと甘すぎます」と言っている。
5日の広島戦で巨人のエース菅野智之(27)が2年ぶりにその中4日で登板。チーム内から疲労を懸念する声が上がっていたが、どっこい6回3安打無失点の好投でリーグ単独トップとなる8勝目を挙げた。
「内容もよかった」
と、評論家の橋本清氏がこう続ける。
「恐らく、最初から6回か7回を投げればいいと思っていたのでしょう。持ち球をバランス良く使いながらも、配球の主体にしていたのは直球系のボールでした。82球を投げて、直球系が半分以上の43球。シュートの割合も多く、打者の内角を大胆に突いた。中5日や中6日だと少しでも長いイニングを投げようと意識する余り、変化球が多くなる傾向がある。特に得意のスライダーに頼って一発を浴びるというケースがありますが、この日はそうした不安を感じさせませんでした」