借金20に猛抗議 いよいよ始まる燕ファンの真中監督降ろし
衝撃的な敗戦にベンチの真中監督は呆然と立ち尽くすしかなかった。
7日の広島戦。8―3と大量5点リードで九回を迎えた。チームは5連敗中。マウンドには、新守護神に任命したばかりの小川を送った。石橋を叩いて渡るような采配がしかし、裏目に出た。
先頭のバティスタに一発を浴びると、1死後に菊池にもソロ本塁打を被弾。2死から松山に適時打を打たれ、最後は一、三塁から代打の新井に逆転3ランをバックスクリーンに突き刺された。
試合後、三木ヘッドコーチに肩を抱かれ、無言のまま引き揚げた小川はもちろん、指揮官にとってもショックの大きい敗戦だ。報道陣に囲まれ、「調整の難しさはあるけど、いいピッチャーを後ろに回して、勝負にいっているわけだから」と話した通り、主力に故障者が続出する最悪のチーム状態の中で、「ストッパー小川」は、唯一にして最大の勝負手だった。それが、守護神としての初登板で余りに深い傷を負ったのだ。
「先月21日のヤクルト本社の株主総会で、株主から『監督の采配がなっていない。執行部はこのままでいいのか』と真中監督の責任を追及する声が上がった。それでも、本社、球団首脳の真中監督に対する信頼は揺らいでないものの、ファンからの批判が大きくなれば、球団内の雰囲気も変わってくる。それほど大きな敗戦だとは思う」(チーム関係者)