侍Jに早くも暗雲…ハムOBが明かす稲葉新監督「2つの顔」
■選手と首脳陣の板挟み
今回、イヤだと言っていた監督に就くことになったわけだが代表経験は豊富。08年北京五輪から今年のWBCまで4大会連続で選手、コーチとして日の丸のユニホームを着ている。09年WBCでは世界一を達成したが他の3大会は敗れている。勝利の味だけでなく敗戦の痛みも稲葉監督の胸に刻まれているという。
「代表最年長として参加した13年のWBCではこんなことがあった」
とは、放送関係者。
「大会期間中、代表宿舎の食事会場では毎晩のように山本浩二監督ら首脳陣が食事をし、酒盛りしていた。激戦が続く中、食事の時間は貴重な安らぎの場。選手、裏方の間で『これでは落ち着いて食事ができない』と困惑する声が出た。見かねた主力投手が最年長の稲葉に『やめるように言ってもらえませんか』と頭を下げた。しかし、稲葉にとって山本監督、高代コーチは法大の大先輩であり、梨田コーチは日本ハムの元監督。稲葉は逆に酒盛りに誘われ、断ることで精いっぱいだった。意見することができなかったことを今でも悔いているという。真面目な稲葉らしい話です」