著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

福田周平は社会人の“隠し玉” 守備なら広島・広輔より俊敏

公開日: 更新日:

 実は、社会人には私の<注目一番手>がいる。

「隠し玉」なら、この選手だ。<業界的>にはぜんぜん隠し玉ではないのだが、一般的には無名に近い。

 NTT東日本・福田周平遊撃手(25)だ。明大当時から、こんなに野球のうまいヤツがいるのか……と感心していたら、社会人に進んでさらに野球のレベルが上がっているのに驚く。<小柄>のハンディをまったく感じさせないパワフルなプレースタイル。

 守っても、走っても、打たせても、体は小柄なのに、伝わってくるのはパワー、つまり<瞬発力>だ。つまり、何をさせても、「パチン!」とはじける選手なのだ。

 フィールディング、ベースランニングのスピードと一瞬の判断力、さらに球際の強さ。やってのけることが派手で、しかも精度があるからプロ向きだ。

 プロでいえば、広島田中広輔内野手のプレーをもうひとつすばしっこくした感じ。ここと思えば、もうあちら……目まぐるしく動いて、うかつなプレーをめったにやらかさない。そんな<天才肌>だ。

 レギュラー遊撃手・安達了一が持病と闘うオリックスなど「今すぐにでも……」の心境だろうし、現有戦力の二遊間に不安が出始めている日本ハム、DeNAも食指が動くのではないだろうか。

【連載】清宮ハズレで指名 ドラフト注目選手

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  3. 8

    ドジャース大谷翔平 驚異の「死球ゼロ」に3つの理由…12本塁打以上でただひとり

  4. 9

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ