CS4連敗で投壊露呈…広島はドラフトで「左腕狩り」狙いも
大事なピースが欠けていた。
CSでDeNAに下克上を許して敗退した広島。「逆転の広島」が2試合連続の逆転負けを喫した。敗因のひとつは短期決戦での継投策。24日の最終戦では、早い段階で先発陣までリリーフにつぎ込んだDeNAとは対照的に、広島は平常運転に徹したが、結果的に後手に回って大量失点につながった。
そこで改めて露呈したのが深刻な左腕不足だ。今季支配下登録されていた左投手は11人いるが、CSで登板した中継ぎはゼロ。先発ローテを守るのも助っ人のジョンソン以外はすべて右で、シーズン中も緊迫した場面や大一番で起用された投手はほとんどいなかった。
期待された戸田隆矢(24)は7月に先発に抜擢されるも5回7失点と炎上し、中継ぎに回されても結果を残せなかった。床田寛樹(22)は3試合に先発したが、開幕1カ月で左ヒジを故障して7月に手術。早々に離脱した。
「育成の広島」といわれる一方、広島の左腕不足は2000年以降に深刻化。一軍レベルで仕事をしたのは斉藤悠葵(05年高校3巡目)や篠田純平(07年大学社会人1巡目)など数えるほどしかいない。なぜ左腕が育たないのか。畝投手コーチはこんなことを言っていた。