1月から清宮も入所 プロ野球合宿所に「時代錯誤」の声
「合宿所にいれば栄養不足や過多で体調を崩すことはないし、20歳まで車の運転を禁止すれば交通事故も起こさない。練習や試合に遅刻する者もいない。それ以外にも、若い選手が繁華街などでトラブルに巻き込まれたり、写真誌の餌食になる危険性も低いですから」
この理屈は選手を子ども扱いしているというか、信用していないことに他ならない。
管理好きのデメリットは、時に現場にも見られる。新人選手のフォームにすぐにメスを入れたりするのがそうだ。そんな手取り足取りの指導こそがコーチの仕事と勘違いしている者が少なくない。制球難から死球が「癖」になり、今季は大いに苦しんだ阪神の藤浪などは犠牲者の典型ではないか。
二刀流の大谷のように「メジャーでやる」という夢を持ち続け、志の高い者は、単身生活だろうが結果を残すだろう。プライベートで大酒を飲もうが、ギャンブルをやろうが、上手にオンとオフを切り替え、成功した選手もたくさんいる。酒やオンナ、ギャンブルに溺れて結果が出なければ、その程度の選手だったということだ。
18歳が日本の現状、将来を真剣に論じ、考え、選挙で一票を投じる時代に、今も合宿所生活を強いることは、“野球バカ”を育成していることになる。