やくみつる氏も指摘…貴乃花親方は「虚言癖」の持ち主か
しかし、事実はまったく異なる。貴乃花親方に対して再三、貴ノ岩休場の診断書を提出するように要求していたのは他ならぬ執行部側だ。了承するはずがないと複数の幹部が否定している。「マスコミが張り付いていて具合の悪い貴ノ岩を部屋の外に出せない」という貴乃花親方に、八角理事長が「そんなに具合が悪いなら救急車を呼んででも病院に連れて行くべき」と言ったのは事実だが、これはあくまで貴ノ岩が聴取に応じず、診断書も出さないことから生じたやりとり。聴取に応じられないほど具合が悪いなら病院に入院させるのが筋だし、そうすれば診断書も出せるだろうというのが執行部側の言い分だ。文書はあまりにも自分に都合の良い解釈をしているうえ、明らかに事実をねじ曲げている。評議員会で八角理事長が否定したのは当然だし、それでひるむ大嶽親方も大嶽親方だ。
貴乃花親方の文書に関していえば、そもそも大きな事実誤認がある。一部メディアは「協会執行部にとって都合の悪いことが書かれているから回収された」と報じている。「全容判明」などと鬼の首を取ったかのように騒いでいるものの、真相はまったく逆。文書の回収は、あくまでも貴乃花親方側の要望だった。