鶴竜が貴景勝を一蹴 貴乃花親方vs白鵬の“代理戦争”が勃発
横綱の、そしてモンゴル人力士の意地をここぞとばかりに見せつけた。
初日から2連勝と上々の滑り出しを見せている横綱鶴竜(32)。1月場所2日目の15日は新三役の貴景勝(21)と対戦し、文字通り一蹴した。
175センチと自身より10センチ以上低い相手に対し、鶴竜も低い立ち合いから強烈なぶちかまし。両者の頭が激突するや、鶴竜は顔面を紅潮させ、強烈な突き、押しを繰り出した。猛攻で上体を起こされた貴景勝は苦し紛れのはたきを見せるも、鶴竜は意に介さず。流れのまま、一気に押し出した。
「自分の相撲をしっかり取れた感じ。初心を思い出していかないとね。前に出る相撲? そうですね」
とは、支度部屋でご機嫌の鶴竜。押し相撲を得意とする相手のお株を奪い、怒涛の攻めでつけいる隙を与えなかった。
■将来の理事長の座をめぐって……
鶴竜は今場所が崖っぷちだ。昨年は4場所連続休場。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)はかねて「次に出る場所で進退をかける」と話しており、今場所の成績次第では引退もあり得る。