鶴竜と並び1敗キープ 栃ノ心は“握力90キロ超”の稽古の虫

公開日: 更新日:

「ハァー、危なかったねえ」

 風呂から上がった栃ノ心(30=東欧のジョージア出身)が、支度部屋でほっと一息ついた。

 1敗で迎えた昨24日は宝富士と対戦。過去の対戦成績7勝7敗と五分の相手に苦戦するも、起死回生の突き落としで1敗をキープした。

「明日のことは、(寝て)起きたら考える。また気合入れて……じゃなくて落ち着いて。気合入れたら、今日みたいな相撲になっちゃうから」と笑顔を見せた栃ノ心。この日は全勝の横綱鶴竜が初黒星を喫し、ともに1敗で優勝争いの最前線に躍り出た。

 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が言う。

「ファイティングスピリットが凄い力士ですよ。強くなりたいという気持ちが強く、そのための努力を惜しまない。入門前は相撲をまったく知らなかったから最初は突っ張りとかいろいろ教えたけど、今は左上手の右四つ。私も現役時代は右四つだったので、弟子の中では一番教えやすかった」

 腕力は幕内随一。9日目は164キロの御嶽海を豪快に吊り出した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド