プロ野球から消えた乱闘劇 荒くれ助っ人「絶滅」のなぜ?
ある球団の編成担当がその理由をこう語る。
「今は情報網が発達しているし、どの球団にも中南米スカウトがいる。数十年前のように、内野手として獲得したのに、ゴロやファウルフライが捕れないという選手はまずいない。性格面については一応調査はするが、今はどのチームも必然的に真面目な選手が多くなるのです。日本の野球をバカにしたり、自分のスタイルを変えない選手は、日本ではなかなか成功しない。
例えば打者なら、同じ投手と対戦する機会が多いので自分も丸裸にされる半面、その気になれば相手の研究も十分にできる。当たり外れはあるものの、研究熱心で日本の野球に適応する能力が高いと思われる選手は、やっぱり頭が良くて真面目なんです。DeNA監督のラミレスなどはその典型です」
とはいえ、荒くれ助っ人が減ったのはちょっとさみしい……。