栄監督も娘も強敵 パワハラ騒動の伊調馨を待つ若手の刺客

公開日: 更新日:

 しかし、ここ数年は若手選手が台頭してきた。伊調がエントリーするとみられる新階級の62キロ級は、リオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(23)を筆頭に、U―23世界選手権63キロ優勝の源平彩南(21)のほか、16年全日本選抜選手権63キロ級女王で、栄本部長の娘である希和(23)らの実力者が目白押し。いずれも至学館大学の栄監督の教え子だ。リオまでは多くの指導者や選手の忖度で伊調と同じ階級を避けてきたが、今回は至学館大勢を中心に伊調潰しにくるのは必至だ。

 今回のパワハラ騒動がなくても、栄監督の教え子たちが伊調の首を狙うのは明らか。「ポスト伊調」の最右翼である川井が「馨(伊調)さんを倒してこそ、真の全日本女王」と話す通り、この階級の選手は「打倒伊調」を目標に日頃から練習を重ねている。若手選手からすれば、リオ後は練習場所が限られ、調整もままならなかった伊調の牙城を崩す絶好のチャンス。年齢的にも五輪出場を目指すのは東京が最後となるだけに、若手選手は目の色を変えて伊調をマットに沈めにくる。

 伊調の復帰戦では栄監督の教え子たちが刺客となって襲いかかる。これまで何度も海外の強敵を倒してきた伊調は耐えられるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ