25打席ぶりヒットがサヨナラ打 ロッテ安田は“持ってる男”
井口監督が絶賛するわけだ。6日のオープン戦(巨人)、最後の最後で魅せたのがロッテの高卒ルーキー、安田尚憲(18=履正社)だ。
同点の九回裏2死満塁というシビれる場面。安田の打球は当たりこそイマイチだったものの、ゴロで左前打となり、劇的なサヨナラ勝利。
ナインに祝福されると、「テレビで見た光景」と照れ笑いし、「必死で食らいつこうという気持ちだった。先輩がつないでくれた」と話した。
高校通算65本塁打の大砲候補としてドラフトでは3球団が競合し、当初、その打撃は「日本ハムの清宮と比べても遜色ない」と言われていた。しかし、実戦ではなかなか結果を出せず。キャンプ中に行われた台湾との練習試合で安打を放って以降は、バットが沈黙していた。
この日の安打は実に25打席ぶり。それがまさかのサヨナラ打とあれば、井口監督が「やはり、持っている」と話すのもナットク。安田本人はもちろんのこと、目玉選手不在に悩む球団にしてもうれしい一打だったに違いない。