森岡亮太<下>目標はリーグVと得点・アシストを増やすこと
6月14日開幕のロシアW杯に向け、暗雲が立ち込めている日本代表。3月にマリ、ウクライナと戦ったベルギー遠征に参戦したMF森岡亮太は、「ウクライナ戦のハリルホジッチ監督は、マリ戦に比べるとネガティブではなかった」と証言する。指揮官の脳裏には、2014年ブラジルW杯で16強入りしたアルジェリア監督時代の成功体験があるから、まだ修正可能だと考えているのだろう。「僕らもアルジェリアにならないといけない」と話す森岡に、代表に対する熱い思いを聞いた。
「今、監督がやろうとしているのは1対1(デュエル)で負けず、良い守備から良い攻めに転じるサッカーです。それはアンデルレヒトの戦い方と共通している。現代サッカーにおいて守備は非常に重要。ハリル監督の考えは理解できます」と話す森岡が、「ただ……」とさらにこう続ける。
「ベルギーでの2連戦は、ボールを奪えず、選手全員が守備に忙殺されてしまった。守りで動かされる。攻めで動く。両者は精神的なダメージが違います。(移籍した)アンデルレヒトでは『奪ったら自分たちでボールを保持してゴールまで行ける』けど、代表の場合は奪った後にすぐ失うことが多く、自分たちで保持する時間が短い。ウクライナ戦では圭佑(本田=パチューカMF)君が(ボールをキープして試合を)落ち着かせてくれた。ボール保持率を上げることが解決策のひとつとなる」と苦境脱出のカギを口にした。