宇佐美貴史<中>「元気君が来て良い化学反応が生まれた」
日本代表FWの宇佐美が再浮上を果たしたきっかけは、そもそも昨年8月30日のドイツ2部デュッセルドルフへのレンタル移籍にある。16年夏に1部アウクスブルクに完全移籍。2度目のドイツ挑戦に踏み切った。16―17シーズンは11試合無得点という屈辱的な結果に終わり、日本代表落選も強いられた。ロシアW杯を10カ月後に控えたタイミングでの2部行きはリスクもあった。実際、今季リーグ前半戦は、定位置をつかめずに苦しんだ。
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今季リーグが開幕して3カ月が経過した17年10月。宇佐美を取材すると自身の置かれた状況を冷静に客観視していた。
「ロシアW杯に行くためには(所属クラブで)出場機会を得ないといけない。その気持ちも移籍の背景にありました。頭の上をボールが越えていく(中盤省略の)サッカーだったアウクスブルクよりも、今はやりたいサッカーに近い。チームの調子が良いので監督はメンバーを固定。先発で出られない状態が続いているけど、少しずつでも段階を踏んで前進しているのかな? と思います」