開幕10試合連続0へM1 中日・鈴木博を支える“メジャー志向”

公開日: 更新日:

■ダルの食事にも影響受ける

 強いメジャー志向からダルビッシュ有に影響を受け、食生活や体調管理に対する意識が高くなった。「栄養価が高いから」という理由で、好きな食べ物はアボカド。ダルの朝食画像がきっかけでハマったという。

 新人合同自主トレでは夕食の時間まで空腹が我慢できず、練習後に菓子パンを抱えて寮へ帰っていたが、胃袋も見かけによらず(?)デリケート。「パンは好きだけど、ショートケーキが嫌い。生クリームとスポンジの組み合わせが気持ち悪い」とこだわりを見せる。

 プロ入り前はフォームも「メジャー仕様」で、上半身だけで投げる“立ち投げ”だった。しかし、このフォームは春季キャンプですぐに矯正。勝崎コンディショニングコーチが言う。

「入ってきたときは上体だけで投げている感じだった。股関節の使い方が悪かったのが原因。特別硬いわけじゃないのに、股関節の可動をうまく投球動作に生かせていなかった。そこがもったいないし、故障につながる。キャンプで続けてきた8種類のドリルは、その股関節の動作を改善させるためのメニューにしたけど、苦労していて悔しそうだったね。やることはまだたくさんあるよ」

 ドラフト制以降の新人タイ記録である、開幕10試合連続無失点まであと1つ。「八回の男」はただのメジャーかぶれで終わらない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド