富士大・豊田監督に聞く プロ野球選手を次々輩出する秘密
――指導に生かせるものはありましたか。
「野球の戦略が細かいところですね。勝つために徹底すべきところを徹底しているし、何より選手にそれを受け入れられていることが大きいと思いました。選手に信頼されているということ。(大阪桐蔭)西谷(浩一)監督や(東海大相模)門馬(敬治)監督ともお話をさせてもらいましたけど、そこがすごく長けていらっしゃると思いましたね。選手が『この監督ならついていこう』と思える」
――高校の監督にも積極的に話しに行くんですか。
「僕は結構、大御所のところにも飛び込んでアポを取りに行きます。門馬監督には去年の夏、最初から最後まで練習を見させてもらって、5時間くらいベンチで話させてもらいました。何がきっかけになって指導に生きるか分かりませんから、率先して日本一になる方法を聞きに行きます」
――かなり勉強熱心。
「(プロ野球の)スカウトの方が見に来たら、気になることは聞きます。僕はプロはもちろんだけど、社会人でも通用する選手も育てたいので、スカウティングの判断材料が何かというのも勉強になる」