問題は開幕戦だった 西武・菊池雄星“左肩の張り”の真犯人

公開日: 更新日:

「肩の張り」はおそらく軽症だろうが、元をたどれば3月中旬の寝違えに起因しているという。首から肩にかけての筋肉が張り、明らかに調整遅れのまま開幕を迎えた。

 問題は3月30日、開幕戦での起用法だ。7回を投げて4安打2失点の結果はともかく、球速は150キロがやっと。球のキレや細かい制球はいまひとつどころか、かなり悪かったという。ただでさえ状態の万全でない投手に、115球も投げさせた首脳陣のハンドリングのまずさが、結果として登録抹消につながったと思うのだ。

 開幕当初であれば、メジャーの先発の投球数は100球がメド。菊池のように不安を抱えた投手であれば80球程度に制限される。115球も投げさせようものなら、首脳陣は「人殺し」と言われかねない。春先の投手のコンディションは、それくらいナイーブだ。

 菊池は今オフ、ポスティングシステムによるメジャー挑戦が有力視されている。3年連続2ケタ勝利が条件だけにアクセルを目いっぱい踏もうとするだろうが、そんなときこそ首脳陣はブレーキをかけてしかるべき。「肩の張り」が悪化、故障が長引けばチームにとってもマイナスだ。 

メジャーリーグ覆面スカウト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」