巨人戦でプロ初勝利 楽天・古川はすでに地元の大英雄

公開日: 更新日:

 楽天の高卒5年目、古川侑利(22)が通算15試合目の登板にして待望のプロ初勝利を挙げた。先発した5日の巨人戦で5回1失点の好投。6安打3四球と走者は出したものの、臆することなく腕を振った。奪った三振は8。ケレンのない投球で、チームの交流戦初勝利を呼び込んだ。

「ゲームセットの瞬間?いやあ、本当に心の底からうれしかったです。(5年目での初勝利は)本当、長かったです。本当にやっと勝てて、プロ野球選手になれたなという気持ちです」

 2013年のドラフト4位で入団。高卒1年目に一軍デビューを果たしたが、2年目に右ヒジと肩を痛めて苦しんだ。3年目の16年は6試合、4年目の昨季はすべて先発で5試合に登板したものの、白星が遠かった。

「それでも、地元では大ヒーローです。13年夏に絶対的なエースとして母校の有田工(佐賀)を創部114年目にして初の甲子園に導いた。初戦で大垣日大(岐阜)から“歴史的1勝”、地元は大いに沸いた。

 出身の武雄市からは20年ぶり4人目のプロ野球選手ということもあって、自身の名前を冠した『古川侑利杯少年野球大会』が創設されたり、オフに市長と対談したりと、地元の期待を一身に背負っている。待望の初勝利を挙げて、今年のオフはやっと胸を張って凱旋できますね」(地元マスコミ関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方