著者のコラム一覧
田崎健太ノンフィクション作家

1968年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早大卒業後、小学館入社。「週刊ポスト」編集部などを経て、99年末に退社。著書に「W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇 」(新潮文庫)、「偶然完全 勝新太郎伝」(講談社+α文庫)、「真説・長州力 1951-2018」(集英社文庫)、「電通とFIFA」(光文社新書)、「真説・佐山サトル」(集英社インターナショナル)、「ドラガイ」(カンゼン)、「全身芸人」(太田出版)など多数。

ブラジルの敗因は“セレソンの個性”が消えたからだ

公開日: 更新日:

 不運と一瞬のミスの2失点で敗れる。これがサッカーである。

 しかし、ブラジルという国は本来、こうした劣勢をひっくり返してきたチームでもあった。

 なぜ、今回はできなかったか。

■欧州育ちのジェズスは無得点

 この連載で、70年代以降、ブラジルが優勝した2大会では、ロマーリオやロナウドという点取り屋がいたと書いた。

 そして今大会はストライカーの背番号「9」をつけたガブリエル・ジェズスの出来が鍵になる、と。ジェズスは大会を通して無得点。ブラジル代表の9番が1点も取れなかったのは、66年のアルシンドと74年のミランジーニャ以来である。ただし2人はレギュラーではなく共に2試合の出場。ジェズスは出場5試合。9番として史上最悪の出来であった。

 そしてもうひとつ。世界中の優秀な選手は欧州のトップリーグに固まっている、彼らは欧州各国リーグで経験を積み、サッカーが均一化している、とも指摘した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方