ソーシア退任で失う後ろ盾…エ軍大谷の“二刀流”が消滅危機
ソーシア監督のもとなら、メジャーでもしばらく二刀流を続けられると踏んだのだ。
■来季はチームのエース格
大谷にとって、ソーシア監督はよき理解者であると同時に大きな後ろ盾でもある。オープン戦で結果が出なくても、不調に陥っても使い続けてもらっている。右肘のケガから復帰した現在は、今季中に投手として復帰する方向で調整中だ。
しかし、監督が代われば、起用法にも影響が出る。
現時点で後任監督候補として名前の挙がっているのはジョシュ・ポール・ベンチコーチ(43)、ブラッド・オースマスGM補佐(49)、エリック・チャベスGM補佐(40)の3人。いずれもエプラーGMの子飼いのような人たちだから、データや統計学に基づいた野球を実践するはずだ。
大谷の二刀流が米球界に与えたインパクトは確かに大きかった。何しろメジャーでの二刀流はベーブ・ルース以来。投手として4勝、11号本塁打もルース以来、99年ぶりだ。大谷の活躍は西海岸にとどまらず、全米で話題になっている。本拠地のエンゼルスタジアムで打席に入るときの歓声は、いまや同僚でMVPを2度獲得したスーパースター・トラウト(26)に匹敵するが、何より勝つことを求められているGMや監督が、これまで通りの大谷の起用を良しとする保証はどこにもない。