メーカーは戦々恐々…クラブに縛られないプロが増えたワケ

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 優勝すれば2億円前後の賞金の出るメジャー。クラブ契約を結んでいるだけで、クラブメーカーからはボーナスが少なくとも賞金の10%は出るといわれている。

 もちろんメーカー側にとっても、クラブの性能PRと売り上げ増につながるといううまみがあるからだ。

 しかし、米ツアーは優勝賞金が1億円を超し、トッププロの年間収入は莫大だ。特定のメーカーとクラブ契約を結ばなくても生活やツアー転戦には困らない。

 また若手プロは、飛距離アップを目指した筋トレによって体が年々大きくなっている。同時にそれはスイングにも微妙な影響を及ぼす。

 契約メーカーが、プロのスイングや体形の変化に応じて即座にクラブを新開発してくれるケースならいいが、それは一部のトッププロだけに限られる。クラブ契約を結んだことで、毎年モデルチェンジが行われる使いづらいクラブで戦い、成績が出ないということも十分に考えられるのだ。

 松山英樹もドライバーはクラブ契約メーカーのモデルではなく、他社製品を使って戦っている。

 自分のプレースタイルに見合ったクラブを使うことが勝利に直結するのなら、特定のメーカーとクラブ契約を結ばないというプロが、これから増えてくるかもしれない。

ゴルフライター・吉川英三郎)

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