ボクシング村田が防衛失敗で…ゴロフキン戦“白紙”の大誤算
赤く腫れあがった両目が「完敗」を物語った。
日本時間21日、米ラスベガスのパークシアターで行われたボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチで、王者の村田諒太(32=帝拳)が挑戦者で同級3位のロブ・ブラント(28=米国)に0―3の判定負け。3人のジャッジにいずれも8ポイント以上の大差をつけられ、2度目の防衛に失敗した。
「ブラントは思ったより速かった。右が読まれ、研究された印象。自分のボクシングの幅の狭さを感じた。完全に負けたと思った」
との言葉通り、ブラントのジャブとスピードに翻弄されて、自慢の強打は空回り。ほとんど見せ場のないまま、相手の手数に押し切られた。
今後について、「これだけ大きな舞台をつくってもらって、負けて、はい、じゃあ次、という気持ちになれない。そんなすぐに答えが出ることじゃないと思う」と明言を避けた村田。陣営も大誤算と頭を抱えている。
「この日の2度目の防衛戦をクリアすれば、来春にも元世界3団体統一王者のゴロフキン(36=カザフスタン)との対戦が予定されていた。今年9月にプロ40戦目にして初黒星を喫して王座から陥落したゴロフキンにとっても再起戦となり、世界中が注目するビッグマッチ。舞台はラスベガスか東京ドームが用意されるという話だった。この日の敗戦でそれも白紙に戻されることになる」(放送局関係者)