稀勢の里“ガチンコ横綱”の限界…過信と疲労蓄積で自滅連敗

公開日: 更新日:

 初日はあくまで左差しにこだわるも、完封負け。押し相撲でも逸ノ城にうまくあしらわれた。「横綱」という言葉には「もっとも優れたもの」という意味もある。しかし、今の稀勢の里は横綱のイメージをぶち壊しているだけではないか。

■左差しに固執

 ある親方は「稀勢の里はおそらく、自分の力を勘違いしている」と、こう続ける。

「我々の間でも、彼は『左差しだけで横綱に“なってしまった”』と言われていた。左を差せば強いが、差せないと極端にもろい。相撲の幅も狭い。これが本当に強い横綱だったら、自分の衰えを肌で感じることもできるでしょう。でも、稀勢の里はそうではない。いつまで経っても『オレは左さえ差せば負けないのに……』と諦めきれないのではないか。左上半身のケガの影響で左のおっつけが使えなくなったことも、そんな思いに拍車をかけている。そもそも横綱になるまで、休場したのは1日だけ。心身とも、たまった疲労はハンパじゃない。体もいうことをきかなくなっている」

 相撲協会が八百長騒動に揺れたのは、2011年。前年の野球賭博騒動で押収された力士の携帯電話から、メールで星の売買が発覚し、25人の力士、親方が引退に追い込まれた。以降、土俵から八百長は根絶したと言われるが、稀勢の里は騒動の前から「オレはガチンコだから」と豪語していた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ