総見とはまるで別人…稀勢の里「稽古8勝1敗」は本調子か?

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「窮鼠猫を噛む」なのか、それとも「蛇ににらまれた蛙」か――。

 9日、二所ノ関一門の連合稽古で、横綱稀勢の里(32)が、先場所優勝して波に乗る貴景勝(22)を圧倒した。9番取って、横綱の8勝1敗。力強い取り口で、貴景勝得意のいなしも、ものともしなかった。

 ある親方が言う。

「腰高になることもなく、身長差のある貴景勝(175センチ、稀勢の里は188センチ)と同じ高さで相撲を取っていた。貴景勝も力をセーブしていたわけではない。稀勢の里にやられているようでは貴景勝が心配? いやいや、今日の横綱相手では歯が立たなかったのも仕方ない。おそらく、マイペース調整が功を奏しているのではないか。稀勢の里は去年の初場所前、『原点回帰』を宣言し、高安と1日30番も40番も取っていた。が、年齢が年齢。本場所で疲れが出てしまい、ヘロヘロだった(1勝5敗9休)。その反省もあるでしょう」

 本人は「圧力負けしないように」と話せば、元横綱の北の富士氏も「思ったよりいい」と、高評価だった。

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