高卒OP戦弾は大谷以来 広島小園“BIG3超え”で開幕一軍の目
キャンプ早々「一軍」帯同決定
可能性は十分にある。3日、広島のドラフト1位・小園海斗(報徳学園)が西武とのオープン戦で“プロ1号”を放つなど2安打をマーク。開幕一軍に猛アピールだ。
四回の守備から途中出場すると、五回には足を生かして一塁内野安打。2打席目は三振。3打席目の左腕武隈との対決でバットが火を噴いた。初球を打ち上げ一邪飛と思われたが、一塁手が落球して命拾い。2球目もストライクで簡単に追い込まれたものの、3球目の137キロ内寄りの速球に体を開かずバットを振り抜くと、打球は放物線を描いて右翼スタンドに吸い込まれた。
オープン戦3試合目(7打席目)にして早くも一発が飛び出した。高卒新人のオープン戦本塁打は、2013年の日本ハム・大谷翔平(現エンゼルス)以来。前日の西武戦では左腕の斉藤から同じく内角直球をとらえ、フェンス直撃の二塁打を放っている。打席数が少ないとはいえ、7打数4安打、打率・571は立派だ。さる広島OBがこう言う。
「緒方監督はこの小園を、高卒新人野手としては27年ぶりとなる一軍キャンプに連れて行った。自主トレ時から動きや打撃などを評価。キャンプ当初には早くも『実戦で見てみたい』と、オープン戦での一軍帯同を決めていた。ハツラツとした動きで物おじすることがない。自分のパフォーマンスを思う存分発揮している。さらに驚いたのは体力です。広島の練習量は12球団屈指。ついていけるか心配したが、下半身がどっしりしていて、尻回りは104~105センチほどあるという。ケガなくキャンプを完走し、すでに体の土台は出来上がっていると言っていいでしょう」