広島ドラ1小園の転機に 母こず江さんが語る報徳“朝練回避”
「走攻守で見せる日本を代表するショートになりたい。積極的なプレーで球場を魅了したい」
広島は10日、広島市内のホテルで新入団選手発表記者会見を行った。ドラフト1位の小園海斗(18=報徳学園)は背番号51のユニホーム姿を披露。「鈴木誠也さんがつけていた番号なので、プレッシャーになりますが、力に変えたい」と誓った。
転機は1年前だ。報徳学園は秋の兵庫大会3回戦で明石商に敗れ、翌春のセンバツ出場が絶望的になった。寮ではなく自宅通いの小園は、明石トーカロ球場からの帰りの車内で家族会議を行った。
なでしこリーグの前身・Lリーグでプレー経験がある元サッカー選手の母・こず江さんがこう言う。
「『これからどうする?何が足りないと思う?』と海斗に聞くと、『技術もそうやけど、一番は勝ち抜く体力かな』と言うんです。『それなら体を大きくしよう。朝から変えよう』と。朝練に出ないと決めたんです」
体を大きくするために練習をしないという。報徳学園の朝練は冬季は自主練だが、主力選手が顔を出さないのは勇気がいる。案の定、他の部員の「小園来てないやん」との声が耳に届いた。