日本プロ球団も危惧 大船渡・佐々木に強まるメジャー攻勢
「日本人投手はメジャー入りすると、必ずといっていいくらい肩肘の故障をする。ダルや田中や大谷がいい例です。メジャー公認球、硬いマウンド、中4日の登板間隔など日米の環境の差異もそうですが、育成システムの違いは大きい。メジャーを目指すならいきなり行くのがベストだと佐々木も考えるようになる可能性はある」
と、前出のスカウトがこう続ける。
「メジャーは日本のプロ野球のように、高卒選手にいきなり投げ込ませることはしない。佐々木が直接、メジャー挑戦する場合、来年5月までに必要書類を提出して事前登録を済ませ、7月に契約することになる。高卒1年目の選手は体づくりが主だし、それ以降も科学的なトレーニングを積んで徐々に階段を上がっていく。メジャー昇格はあくまでも体が出来上がってからで、それまでは投げる球数も厳しく制限されます。日本のプロ野球を経るより、故障リスクは間違いなく少ない。そんな背景があるからか、佐々木のメジャー志向が強くなることを本気で危惧する日本のプロ球団もあります」
佐々木の気持ちが今後グラリとメジャーに傾いても不思議ではない。