取材規制に箝口令…佐々木朗希フィーバーを大船渡高に直撃

公開日: 更新日:

「高校生の取材体制としては異例。大谷翔平のときも、吉田輝星のときも、こんなのはなかった」

 報道陣からはこんなボヤキが聞こえてくる。

 18日、春季岩手県大会初戦を迎える大船渡の佐々木朗希(3年)。163キロ右腕を巡るフィーバーは過熱の一途だ。去る3日の住田戦では県高野連が報道各社に異例の取材自粛を要請したが、31社68人が殺到し、3000人近い一般客が詰めかけてパトカーまで出動した。報道陣のひとりが困り顔でこう言う。

「この日、佐々木の取材時間はわずか10分。進路のことはもちろん、尊敬する選手は? という質問にもストップがかかる。名前の挙がる人に迷惑がかかる、というのが理由です。普段から学校の練習取材は禁止ですし、これではまともに記事が書けない」

 大船渡はなぜここまでの取材規制を敷くのか。学校を直撃すると、驚くべきフィーバーの舞台裏が明らかになった。

「先日の予選では、選手が場内のトイレに行くことさえ困難。試合が雨天順延した際には、一般の方から『俺の予定が狂った。どうしてくれるんだ!』とクレームの電話も受けました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド