佐々木ドラ1指名球団が背負う「ポスティング容認」の覚悟
■夢を伝えられた球団も
そうなると、佐々木を1位指名する球団には、それ相応の覚悟が求められる。来るべき時のポスティングによるメジャー挑戦を認めるのはもちろん、将来のメジャー挑戦に向けた足掛かりをしっかりとつくれるかどうかである。
もちろん、佐々木側が面談や指名後の契約の席でポスティングを要求することはないだろう。移籍を前提とした契約は野球協約で禁止されているからだ。
「ただ、佐々木やその周囲は、順調に成長することができれば、将来的なメジャー挑戦を認めてほしい、と考えているフシもある。何年後かに海の向こうでプレーする姿をすでに頭に描いているのです。現段階でポスティングを認めていない巨人、ソフトバンクはもちろん、これを認めている西武、日本ハム、DeNAなどにしても、育成の失敗は許されない。日本ハムで5年間プレーしてエンゼルスに移籍した大谷翔平と比べても、育成に時間はかかる。それこそ、一から育てるくらいの度量が必要になります」(西海岸のメジャースカウト)