巨人大城 連日アピールも打てば打つほど遠のく正捕手の座
巨人の大城卓三捕手(26)が打ちまくっている。
「4番・捕手」で出場した9日の紅白戦で3安打。適時打2本を放った前日に続き、2試合連続で猛打賞をマークした。
課題の守備でも、初回の増田大の二盗を阻止して正捕手取りを猛アピール。このオフ、重点的にウエートトレーニングに取り組んだ大城は、「体重は4キロ増えて今は94~95キロ。打球の飛距離が伸びました」と分厚くなった胸を張る。かねて「捕手へのこだわりは強く持っている」と攻守にレベルアップを図っているものの、首脳陣の考えとは温度差が生じている。
この日の試合後、原監督は「大城もいいけど、(3年目捕手の)岸田も良く映る。小林もうかうかできないでしょう」と小林、炭谷、岸田らが火花を散らす正捕手争いに言及しつつ、「(大城は)チームのバランスを含めた構成で、選択肢はある。捕手だけではないから(一塁も兼務)。捕手としての守りも良くなっているけど、昨年より選択肢は増えてきている」と言ったのだ。
大城が持ち味である打撃力をアピールすればするほど、指揮官の頭の中では一塁起用の比重が増す。元木ヘッドコーチも「大城はこれから一塁を守る機会が増える? そう。(捕手では)岸田もいいしね。打撃力を生かす? そうだね。去年もそうだったでしょ?」とキッパリである。