弾道計測はヘッドスピードよりもミート率にこだわるべし
ゴルフショップの試打室に設置されている弾道計測器は、ボールを打つだけでさまざまな数値を導き出してくれるので、クラブの性能、そして自分とクラブの相性を客観的に知ることができます。
導き出される数値はヘッドスピードに始まり、飛距離、ボール初速、打ち出し角、打ち出し方向、スピン量、ヘッド軌道、打点位置、そしてミート率……。
いくつもの数値が出ますが、アマチュアの多くが目を奪われがちなのがヘッドスピードでしょう。ヘッドスピードとはインパクト前後でのヘッドの速度を数値化したもので、物理的にはヘッドスピードが1メートル上がると飛距離が6ヤード前後伸びるといわれてます。
ただし、ヘッドスピードが上がっても思ったほど飛距離が伸びないクラブもあります。ヘッドスピード以外でマイナス要素があると、ボール初速が思ったほど上がらないからです。本当に飛ぶかどうかを見極めるためには、ヘッドスピードだけでなく、ボール初速、そしてミート率を見る必要があります。
ボール初速とはボールが打ち出された直後のスピードであり、英語ではベロシティー(velocity)と言います。ミート率は「ボール初速÷ヘッドスピード」で算出され、物理的には1・5が理想値。例えば、ヘッドスピードが40メートルならば、ボール初速が60メートル出ているとミート率が1・5となります。