ゴルフクラブはあっという間に凶器に変貌する
ゴルフ場で起きる“事件”の多くは、打球事故によるものだ。しかし、最近になって素振りによる事故が増えているそうだ。ティーイングエリアでドライバーで素振りして、同伴プレーヤーに当たって、打撲や擦過傷……。
いつも一緒に遊ぶゴルフ仲間だからといって、「ごめん」の一言では済まされない。ましてや、プレー進行が遅くて後続組までも大渋滞。そこで見も知らぬ人をケガさせてしまったら大ごとだ。
前歯を折ったり失明させたり。ましてや救急車を呼ぶような事態になれば、莫大(ばくだい)な治療費を請求されることになる。
素振りなのに、本番さながらにフルスイングして、ヘッドやシャフトが他人の頭部や顔面を直撃すれば、それこそ生命に関わる重大事故にもなる。過去にゴルフ場では、素振りによって死亡や重傷事故が起きているのだ。なぜ、近くに人のいる所で素振りをするのか?
まず、ボールは殺人凶器になることを認識しているゴルファーは多いが、素振りによってクラブが凶器になると理解している人が少ないのだ。