響き渡るプレー音…無観客だから分かる観客のありがたさよ
それに、客が来ないむなしさを知れば、次の試合は「1人でもいいから見に来てください」と思う。その次の試合は「せめてせめて、2人は見に来てください」と思う。その次の試合は「まずい。チケット買ってください」と街頭で声を掛けようと思う。
年俸何億とか、契約金何億とか、すぐに高級時計買うとか、外車乗っちゃおうとか、六本木でブイブイ言わそうとか、言ってる場合じゃないと気づく。
客商売の原点だ。
これがオープン戦でよかった。チケットを発売しているシーズン中にも客が来なかったパ・リーグの川崎球場じゃ、当時の選手はどんな気持ちだったか考えてみい。出場選手の数が観客より多いという試合に、どんな気持ちで出なければならないか想像してみい。
新型コロナウイルスの影響下の今こそ、君たちプロが観客のありがたさを理解する機会とされたい。
ライブのチケットを売っているのに無観客という事態を何度も経験してるマツザキが言うんだから間違いはない。
若い頃は、ずいぶんとなぐさめられたもんだ。
「だって好きなことやってるんでしょ?」
(実は今も言われる)