大山に三塁争いの試練 虎名物「未完の大砲」の仲間入りか
この中谷の他には、16年と17年に2年連続ウエスタン・リーグ本塁打王に輝いた7年目の陽川尚将や、身体能力が売りの6年目・江越大賀あたりが代表的な伸び悩み大砲だろう。江越に至っては16年の開幕早々に3試合にまたがって3打席連続本塁打を放ったこともあり、ツボに入ったときの爆発力は魅力的なのだが、そのツボがなかなか見つからない。
また、その前の時代では07年の高校生ドラフト3巡目で入団した左の大砲・森田一成が忘れられない。いかにもパワーがありそうなアンコ体形から放たれる飛距離は外国人顔負けで、13年にはウエスタン本塁打王と打点王の2冠を獲得。しかし、守備が一塁に限定されることもあってか、一軍では出場機会に恵まれないまま14年限りで自由契約となった。
■二軍の本塁打王は過去20年間で延べ8人
この手のいわゆる二軍スラッガーといえば、05年と06年に2年連続でウエスタン2冠(本塁打と打点)に輝いた喜田剛と、00年と01年に2年連続で同本塁打王に輝いた曽我部直樹も捨て難い。一軍の本塁打王(日本人選手に限る)となると、84年の掛布を最後に現れていない阪神だが、ウエスタン本塁打王は00年以降の20年間で8回も輩出している。