MLB通算509本塁打の強打者が激怒した「死球直後の牽制」
それはともかく、このカルモナが投げた内角球が、ボールをかわそうとしたシェフィールドの背中か脇腹付近を直撃。不穏な空気が漂う中、シェフィールドはカルモナをにらみつけながら一塁に向かいました。
問題はこの後です。出塁したシェフィールドがリードをとった瞬間、カルモナが牽制球を投げたのです。これに、ただでさえ血気盛んな大ベテランがブチ切れた。
これがメジャーの不文律なのかどうかはわかりませんが、シェフィールドにすれば「人に当てておいて、大したリードでもないのに牽制か!」という思いだったはず。
■5、6人が退場の大乱闘
しかも、カルモナはまだ打者に1球も投げていません。慌てて帰塁したシェフィールドがマウンド上のカルモナを大声でなじると、カルモナも言い返す。乱闘のゴングが鳴った瞬間です。
シェフィールドはヘルメットを脱ぎ捨て、猛然とダッシュしてカルモナにタックル。これを受け止めたカルモナは左手でシェフィールドを抱え込み、空いた右腕で大ベテランの頭を何度も殴りました。