オリ2位の中京高・元謙太は正真正銘の「鈴木誠也2世」だ
元謙太(中京高)=オリックス2位
この高校生が、もし大学で4年間鍛えたら、佐藤輝明を凌駕するのではないか……そんな妄想をかき立てさせてくれるのが、中京高(中京学院大中京高から校名変更)・元謙太(186センチ・85キロ、右投げ右打ち)だ。
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昨夏の甲子園大会で、すでに左翼スタンドに挨拶代わりの一発を、雄大な放物線で放り込んでいる。
それから1年。コロナ禍がなかったら、この春から夏、どれだけの本塁打を量産したことだろう。
元謙太のバッティングに関しては、これまで何本の「あり得ない打球」を見てきたことか。
こすったような打球の「レフトフライ」がそのままレフトスタンドに着弾。内野フライが見えなくなるほど高く舞い上がって、相手野手が見失ってグラウンドに落ちた時は二塁ベースを回っていた。三塁手正面の猛烈ゴロにグラブを出した時には、打球が股間を抜けていた。