メジャー5球団のクビが飛んだ「GMにしてはいけない人々」
フィリーズでは実質的なGMだったアンディ・マクフェイルがクビになった。この人物は祖父も父もGMというGM一家の出身。メジャーリーグのフロントの世界はコネ社会でひと昔前は有名GMの無能な子が優遇されて球団幹部になることが横行した。マリナーズを最弱チームにしたアホGMビル・バベシも父と兄がGMという一家の出身だった。今回のマクフェイル解任は、そうしたコネ社会の終焉を意味するものと受け取られている。
新たにGMになった5人のうち4人はGM未経験だ。とりわけマーリンズのGMになったキム・アングは史上初の女性GM、レンジャーズのGMになったクリス・ヤングはオールスター出場経験のある元有名投手ということで注目されている。実はこの2人には共通点がある。先月まではMLB機構に勤務し大幹部ジョー・トーリ(元ヤンキース監督)の部下だったのだ。
とくにアングは数人の候補の中から選ばれたのではなく、ジーター球団社長の指名でGMに就任したため、元ヤンキース監督のトーリが、かつて自分に仕えたジーターに働きかけたのでは、と勘繰る向きもある。