川相臨時Cは阪神優勝の切り札的存在 宝の持ち腐れにするな
初日から精力的だった。
キャンプ初日に巨人、中日OBで533犠打の世界記録を持つ川相昌弘臨時コーチ(56)が熱血指導を行った。打撃練習前にバント講座を行うと、サブグラウンドで3年目の小幡、ドラ6新人の中野(三菱自動車岡崎)に1時間弱、身ぶり手ぶりで守備を指導。チーム失策数3年連続12球団ワーストに甘んじる守備改善や、バントなどの小技を強化するべく、18日までチームに同行する予定だ。
とはいえ、キャンプの臨時コーチは難しい立場にある。ヤクルトで毎年、臨時コーチを務める若松勉氏のように、バリバリのレジェンドOBで首脳陣と気心が知れていればまだしも、かつて阪神で臨時コーチを務めた大物OBの江夏豊氏でさえ、「たった8日間で技術的なことを言うのは無責任だし、選手とすれば迷惑」と言っていたほど。