有名無実で問われる大関の存在意義 いまだ揃って安泰なし

公開日: 更新日:

 まさに番付の形骸化とはいえ、大関が“張り子の虎”となっているのは今に始まったことではない。貴景勝以前の大関優勝となれば、2017年1月場所の稀勢の里(現荒磯親方)まで遡る必要がある。

「特に朝乃山正代は場所前の10番、20番の稽古で、やったつもりになっている。朝乃山は部屋に関取がおらず、コロナ禍もあって出稽古に行けないのは同情します。それでも幕下と20番程度では、稽古したうちに入らない」(ある親方)

 大関昇進の条件は「三役で3場所33勝が目安」と上がりにくく、「負け越してもカド番で挽回できる」ので下がりにくい。なるのは難しくても、なってしまえば安閑としやすい地位が今の体たらくを招いているとすれば、いっそ両方の条件を取り払って上がりやすく下がりやすい地位にした方がよいのではないか――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド