藤浪が甲子園1450日ぶり勝利も…制球難克服へ早くも正念場

公開日: 更新日:

 ヤクルト相手の試合ということもあったのかもしれない。藤浪は2017年4月の京セラドームでのヤクルト戦で畠山の頭部付近に死球を与え、両軍入り乱れての大乱闘に発展した。これがトラウマとなり、以降は極度の制球難に苦しむことになったともっぱらだった。評論家の高橋善正氏は、「以前から指摘されていることだが、やはりメンタルの問題というしかない」と、こう続ける。

「今季は、例年よりはだいぶ状態がいいと思う。彼ほどの球威と球速があれば、ストライクゾーンに投げさえすれば、15勝くらいしてもおかしくない。その実力があることは、ここまでの投球で証明された。たとえ制球が安定しなくても、勝ち星がつくことで自信を積み重ね、メンタルを克服するケースもよくあるが、前回登板で今季初勝利をマークした上での、この日の投球内容だけに、やはり、トラウマが根深いのでしょう。以前から、甲子園のヤジにもずっと苦しめられていましたしね。これはもう、投げ方うんぬんの問題ではない。自分自身にとことん向き合い、克服するしかない。どんなことでもいいから、これさえやればボールを制球できる、いい投球ができると思えるような確固たるルーティンをつくり、これを崩さないことも必要かもしれません」

 藤浪は早くも迎えた正念場を乗り越えられるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ