右手有鉤骨骨折もギプスをしたままの代走出場に敵もア然
もちろん、開幕一軍は絶望的だ。本来ならファームで調整するところだが、私はオープン戦の終盤まで一軍に帯同。右手をギプスで固定したまま、ヤクルト戦に代走で出場した時は、ヤクルトベンチも目を丸くしたそうだ。
有藤さんは当初、開幕以降もベンチに入れる予定だったそうだが、まともに走れる状態ではなかったため、結局、一軍メンバーには入らず、開幕以降はファームで黙々とリハビリを続けていた。
が、待てど暮らせど回復する気配がない。
■握力が50から10に
4月半ばごろ、トレーナーと相談して、静岡・浜松にある手を専門に見る外科で診察をしてもらうと、有鉤骨が根っこから折れていることが判明した。
病院の先生から「この骨折は固定しても一生、くっつかない。手術してすぐに骨片を取り除きましょう」と言われ、すぐさま除去手術をした。
スポーツ医学が発展した今なら、あり得ないようなことだが、「明日から、ジョギングをしていいですよ」と言われ、抱えていたモヤモヤが消えた。