プロ野球とJリーグの“緊急事態宣言”落としどころは「無観客」
悪夢、再び――だ。
22日、新型コロナウイルスの感染者は東京で861人と宣言解除後最多を更新し、大阪は1167人、兵庫では547人。第4波は拡大の一途である。
政府は上記の3都府県に対する緊急事態宣言について、23日に手続きを行い、発令決定の方針を固めた。「まん延防止」の効果を注視していた京都も21日、同宣言の発出要請を決めた。
こうなると、プロ野球も蚊帳の外ではいられない。大阪の吉村知事は緊急事態宣言について、「(宣言期間中のイベントなどは)中止か延期が原則だと考える。抑制はしていくべきと思う」と語っていた。
■五輪のアリバイづくり
ある球界関係者は「中止・延期の可能性は低いでしょう」と、こう続ける。
「緊急事態宣言中、大阪で阪神やオリックスの主催試合ができず、遠征にも行けないとなれば、12球団も足並みを合わせるしかない。リーグ戦の公平さを保てないからです。ただ、政府をはじめ、特に東京都は難色を示すでしょうね。ここでプロ野球の興行が停止となれば、『東京五輪も中止にしろ!』という世論の声がますます大きくなりかねない。プロ野球やJリーグには、何が何でも興行を続けさせたいはずです」