プロ野球無観客試合のトンチンカン 期間延長なら延期地獄

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■東京隣接県が本拠の球団は有観客

 そもそも、今回の無観客開催にどれくらいの効果があるのか疑問だ。世間では緊急事態宣言発令以降、東京から神奈川、大阪から奈良、滋賀へといった、宣言対象地域から非対象地域への人の流入が問題になっている。プロ野球も東京と隣接する県を本拠地とするDeNA(神奈川)、西武(埼玉)、ロッテ(千葉)では引き続き、有観客で行われる。

 横浜スタジアムでは宣言期間中に、ヤクルト阪神巨人戦が組まれている。東京や関西からファンが観戦に訪れるケースはあるだろうし、それにストップをかけることもできない。

「政府はむしろ、プロ野球開催をやめられたら困る。東京五輪の開幕まで3カ月を切る中、東京は3度目の緊急事態宣言。開催に対して否定的な声が大きくなっているのに日本を代表するスポーツ興行のプロ野球が中止になれば、『東京五輪なんて到底無理』という流れが加速するからです」(前出のOB)

 中途半端な無観客開催は、すぐにでもやめるべきだ。

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